京都府北部、日本海に面した宮津市。
美しい海と山に囲まれたこの町には、知る人ぞ知る「食の宝庫」としての魅力があります。
今回は、地域おこし協力隊として宮津市に移住し、「おにぎりとおやつ musubi(むすび)」をオープンした夫婦が語る、宮津の“旬のごちそう”と食材への想いを紹介します。
人生の楽園でも話題に!musubiが選んだ「宮津の米と野菜」の魅力
大阪から移住した寺田亜由美さん・俊介さん夫妻は、宮津市の山間部「上宮津地区」で暮らす中で、地域の食の豊かさに感動しました。
特に驚いたのが、お米と野菜の“味の濃さ”と“香りの良さ”。
手伝いに参加した稲刈りで食べた地元米の美味しさに衝撃を受け、「この味をもっと多くの人に届けたい」との想いから、おにぎりカフェmusubiを始めるきっかけになったそうです。
実際にmusubiで使われているお米は、地元・上宮津で育てられたコシヒカリ。
雪解け水が注ぐ清らかな水源と、昼夜の寒暖差の大きい気候が、ふっくら甘い米を育てます。
炊きたてのご飯をひと口食べると、ほっと心がほどけるような優しい味が広がります。
地元農家さんとのつながりが新鮮な野菜を支える
musubiでは、使う野菜のほとんどが地元・上宮津や宮津市近郊の農家さんから直接仕入れたもの。
その日ごとに採れた旬野菜を使い、蒸し料理やお惣菜にして提供しています。
季節によって登場する野菜もさまざまで、春は山菜、夏はトマトやきゅうり、秋はかぼちゃや里芋、冬は大根や白菜など、宮津の季節を味わうことができます。
「見た目も香りも力強い。調理していて元気をもらえる食材ばかりです」と、亜由美さんは話します。
宮津市の魚や海の恵みもメニューに活かされる
引用元:https://musubi-miyazu.studio.site/
宮津といえば、海の幸も見逃せません。
musubiでは、ランチメニューやおやつの副菜に、宮津湾で水揚げされた旬の魚や干物も取り入れられています。
たとえば、鰆(さわら)やカマス、地元産のアジの干物を軽く焼いて副菜にしたり、地魚の南蛮漬けや酢の物として提供したりと、魚本来の旨味を生かした調理法が魅力です。
「地元でとれたものを、その土地で食べる」――これこそがmusubiが大切にしているスタイルです。
“選べるおむすびと旬菜のせいろ蒸し”が人気ランチ
musubiで人気のランチメニューが「選べるおむすびと旬菜のせいろ蒸し」。
おにぎりは、塩・梅・鮭・玄米の4種類から2つを選び、その日仕入れた10種ほどの野菜と魚のおかずが彩りよくせいろに並びます。
まるで小さな和食のフルコースのような見た目で、地元の方はもちろん、観光で訪れた人にも人気です。
「また来たい」「次は違う味のおむすびを選びたい」と、リピーターが多いのも特徴です。
料理を通して“むすびたい”もの|musubiの想い
「musubi(むすび)」という店名には、「おにぎり」と「人と人、地域とのつながりを結ぶ」という意味が込められています。
移住者としてこの土地に来た二人が、musubiを通して感じたのは、食を通して地域と深くつながれる喜び。
地元の野菜を届けてくれる農家さん、魚を教えてくれる漁師さん、そしてmusubiに訪れるお客さん――全てが“むすばれて”成り立っているお店なのです。
「料理をきっかけに、この地域のことをもっと知ってもらえたら嬉しい」。
そう語る亜由美さんの笑顔には、地元への愛情がにじみ出ています。
まとめ|宮津の食を楽しむなら、まずはmusubiへ
京都・宮津市には、海と山の恵みをいっぱいに受けた魅力的な食材があふれています。
そんな旬の素材を最大限に活かし、温かな人の手で結ばれる場所――それが「おにぎりとおやつ musubi」。
人生の楽園でも紹介されたこのお店は、宮津の食の魅力と地域のぬくもりをまるごと味わえる、まさに“むすびの場”です。
旅の途中に、あるいは地元の再発見に。
musubiで、旬と人とをむすぶ体験を、ぜひ一度味わってみてください。