「都会の暮らしを離れて、もっと自然に近い場所で生活したい」。
そんな想いを抱く人は少なくありません。
今回は、大阪出身の寺田亜由美さんと俊介さん夫妻が、どのようにして京都府宮津市に移住し、地域おこし協力隊として活動しながら「おにぎりとおやつ musubi(むすび)」を開店したのか、リアルな体験談をたっぷりお届けします。
人生の楽園で注目!震災後の福島勤務がきっかけの移住への想い
亜由美さんと俊介さんが移住を決意したきっかけは、俊介さんが震災後の福島県で勤務していた経験でした。
そこでは地域が抱える深刻な人手不足や過疎化の問題を目の当たりにしました。
俊介さんは「地域のために何か役立つ仕事がしたい」と強く感じるようになります。
一方で、亜由美さんも幼少期に祖父母の住む田舎で過ごした経験から、いつか自然豊かな場所で暮らしたいという夢をずっと抱いていました。
そんな二人の想いが重なり、地域おこし協力隊として京都府宮津市への移住を決断しました。
宮津市・上宮津地区で感じた温かい人との出会いと移住生活
大阪からの移住は不安もありましたが、地域おこし協力隊として活動を始めると、すぐに上宮津地区の人たちの温かさに触れました。
例えば、玄関先に野菜が届けられていたり、知らぬ間に雪かきをしてくれていたり。
こうした支え合いの暮らしに、二人は深く感動しました。
「この場所で自分たちも地域に恩返しをしたい」。
そんな強い気持ちが芽生えたのです。
移住生活のリアルな課題と喜び
もちろん、田舎暮らしならではの不便さや慣れない環境に戸惑うこともありました。
交通の便が限られていることや、季節ごとの雪の多さなど、都会とは違った苦労も。
しかしそれ以上に、地域の人との交流や自然に囲まれた暮らしの豊かさが勝っていました。
お米や野菜の味の濃さ、季節の移り変わりを肌で感じる日々は、二人にとってかけがえのない体験となっています。
地域おこし協力隊としての活動内容とおにぎりカフェmusubi開店
引用元:https://musubi-miyazu.studio.site/
俊介さんは地域振興の仕事に積極的に取り組みました。
移住体験施設の管理や農業イベントの企画・運営など、さまざまなプロジェクトを手掛けています。
一方、亜由美さんは地域の魅力を発信する場として、「おにぎりとおやつ musubi」を2020年2月にオープンしました。
地元のお米や旬の野菜を使ったメニューは、地域の人々や観光客からも好評を得ています。
musubiのこだわりと地域とのつながり
musubiのおにぎりは、地元上宮津で採れたお米を使い、塩・梅・鮭・玄米から好きな味を選べます。
旬の野菜を中心とした10品ほどのせいろ蒸し副菜とセットで提供され、身体に優しい味わいが特徴です。
地域の農家さんと密接に連携し、新鮮な食材を届けてもらうことで、地元の魅力をまるごと伝えています。
移住後の暮らしと未来への夢|人生の楽園にふさわしい宮津市の生活
夫婦で協力しながら地域に根ざした生活を営む毎日は決して楽なことばかりではありません。
しかし、亜由美さんは「地域の人たちとのつながりこそが何よりの宝物」と語ります。
俊介さんも「この場所でみんなと一緒に未来をつくっていくことにやりがいを感じている」と話します。
musubiを拠点に、宮津市上宮津の活性化や地域の魅力発信にこれからも力を注いでいく予定です。
まとめ|「人生の楽園」で描かれた、あたたかな移住ストーリー
大阪から京都府宮津市への移住は、大きなチャレンジでした。
しかし、地域おこし協力隊としての活動や、おにぎりカフェmusubiの開店を通じて、二人は「人生の楽園」と呼べる暮らしを見つけました。
これから移住を考えている方や地域活性化に関心のある方にとって、彼らのストーリーは大きな励みとなるでしょう。
ぜひ一度、musubiを訪れて、あたたかな人のぬくもりとおいしいごはんを体験してみてください。